監督:ジョシュ・ブーン
2020年公開予定
このシリーズは私に初めてアメコミの存在を教えてくれて,私がアメコミ好きになったシリーズでもあるので
ある意味MCUより思い入れは深いです。
思い入れが深いという事は
それだけ言いたい事が多いという事です!!
もう分かりますよね??(え〜
なので気になった点(問題点?)から語りたいと思います。
ネタバレ満載ですから〜〜!!!
最大の問題点は
時間軸がバラバラな所にあります!!
オリジナル三部作の頃は全然大丈夫だったんですよ。
1→2→3の順番で時間軸が進んでいくので。。
しかーーーーーーーーーーーし!!
続くビギニング三部作でやらかしましたっっ!!
ビギニング第2作目『X-MEN:フューチャー&パスト』
この作品はオリジナルキャストとビギニングキャスト勢揃いの映画であり,シリーズ最大のヒット作でもあります。
ではこの作品の何が問題だったか??
”未来から過去に行き,過去を改変する事で今の最悪の未来を変えてしまおう"というのがメインストーリーである訳ですが.それ自体は非常で良く出来ており,最大のヒットも頷ける訳ですが最後の最後でやっちまっただよーーー!!
過去を改変した事で
オリジナル三部作の出来毎を
全て無かった事に!!!
分かります。分かりますとも。
過去を改変するという事は
それまでの全てを変えてしまうという事。
でもシリーズ映画でそれをやってしまうか??
それではオリジナル三部作は何だったのか?という疑問と今までやってきた事が全て消えたという虚無感。
確かにオリジナル三部作完結編である『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』は残念な出来でした。
クライマックスは救いようのない結末を迎え
(これは物語上,仕方が無い事だが)
エンジェルのその後どうした?とか
あれだけ重要だったミスティークの扱い,酷くね?とか
一番の見どころとなる筈だった
パイロとアイスマンのライバル対決
は非常に呆気ないものだった。
作品全体で消化不良的な感じが否めない。
いやいや!!
だからといってやりすぎじゃない??
そもそもそうなった原因は自分自身(ブライアン・シンガー)にあるよね??
オリジナル第1作目『X-MEN』と第2作目『X-MEN2』を監督したブライアン・シンガーが続く第3作目『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』の監督を降板しました。
理由は同時期に製作された
『スーパーマン・リターンズ』の監督をする為です。
ブライアン・シンガーはX-MENよりスーパーマンを優先し
代わりに(紆余曲折あり)ブレット・ラトナーが監督する事に。
その為か作風はガラリと変わり,出来も満足いくモノにはならなかった。
ブレット・ラトナーが悪いと言いたい訳ではないのです。
自分の希望(やりたい事)を優先したブライアン・シンガーが許せないだけ。
それでもオリジナルシリーズを活性化させた功績は大きいのですが。
その責任(?)を取る為なのか第2作目『X-MEN:フューチャー&パスト』を監督する事になり,歴史を改変させてまで過去の出来事を消し去りました。
その過去を知っているファンは喜んだのでしょうか?
それとも悲しんだのでしょうか??
その辺りは私には分かりませんが
少なくとも私にとっては寂しい結末でした。
ストーリーとしては過去を改変した事により死亡してしまったキャラが生き返ったのでハッピーエンドを迎えたので良かったとは思います。ただ個人的には過去改変するなら全ての作品の完結編をして欲しかった。事実、当初ブライアン・シンガーはこの第2作目『X-MEN:フューチャー&パスト』を3作目の完結編として考えていたようです。
そしたらもう少し変わったのかな〜
話は変わりますが
このシリーズの分かりにくい所は,ビギニングシリーズと並行してスピンオフ作品も公開された事です。
しかも個々の作品群の監督が違うのでストーリーテラーとなる人(MCUでいうと総監督ケビン・ファイギ)が存在せず設定も引き継がれない説明もないので”?マーク”が発生します。
この辺りが「X-MEN映画シリーズ」を難解にしてしまっている原因だと考えています。
これは「このX-MENシリーズが映画一つ一つで”積み重ね”が出来ていない」という事を意味します。
シリーズ映画でこれが出来てない事は非常に残念な点です。
映画単体では面白い映画であり好きなシリーズでもあるのですが...
だからこそMCUで作品一つ一つで設定や引き継ぎをちゃんと行っていた集大成作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』は