この話が夫婦の人生と重なっていたからこそ本作は生まれた。
@音をたててはいけない
A親が必至で子供達を守る
この2つの要素にジョンは惹かれたと言います。
丁度エミリー・ブラントは第2子を出産したばかりで子供にストレスを与えないようになるべく音をたてないような生活をしていたからです。この『音をたててはいけない世界で親が子供を守る』という本作のプロットが自身とシンクロしていた事が彼の最大の興味の理由。
この両親を監督夫妻が演じるというのは必然ですね。
ネタバレになりますが
本作は『親にとって最大の恐怖である”我が子が死ぬ”』
という衝撃の幕開けから始まります。
その子が死ぬ原因を作ってしまい
自分への嫌悪感と親に対する反抗心がごちゃ混ぜの長女。
この世界に恐怖しかないまだ幼い長男。
出産を控えている妻。
変化する子供達や新たな命。
”この絶望的な世界にいる”というだけではなく
”自分の愛する人々も一緒に暮らしている”という事。
映画の中盤で自分の妻を失ってしまった老人が絶望のあまり大声を上げて自らの死を選ぶシーンがあります。ここは”生き甲斐となる存在を失った人間がどうなるか”を描いています。
このシーンがあるからこそ直後に家で待っている母親が危機に曝されているのを知った親子の行動に意味が出てくる。
臆病だった長男マーカスが母親を守る為に決死の思いで”何か”の気を逸らす為に花火を上げに行くのは”愛する人を失う恐ろしさ”を知ったからに他ならない。
自責の念で塞ぎこんでいる長女リーガンが自らのハンディキャップから家族を守る為の打開策を見つけるというのも感動的な場面です。
本作を批判する意見の中で
「何故あの世界で子供を作るのか?」というものがあります。
しかしあの状況だからこそ
誰かと繋がりたいという気持ちは理解出来る。
「極限状態だからこそ新たな家族の生きる”希望”であり”理由”であり”責任”でもある赤ん坊が生まれた」のだと考える事が出来ると思います。
ーー・ーー・ーーラストネタバレーー・ーー・ーー
リーガンは一人,末子の弟が命を落とした場所に向かう。
家に居たエブリンは産気づき必至に陣痛の痛みに耐える。
彼女の叫び声も”何か”を呼んでしまう。
人気の無くなったアボット家に”何か”が侵入してきます。
エブリンは自身の苦しみを堪えながら外部に危機を知らせる。
それを見たリーはマーカスを残して家に戻ります。
そこには苦しみを乗り越え新たな命を産んだエブリンの姿。
マーカスは姉リーガンと合流しますが”何か”が迫ってくる。
リーは後の全てを子供と妻に託し
”何か”に無謀な戦いを挑み命を落としてしまう。
絶望に陥るアボット家だがリーガンの補聴器から発せられる独自の電磁波が弱点である事を知るとリーガンはその電磁波を増幅させ"何か"を倒します。
しかし他の”何か”が家に迫ってくるのが見えます。
これを撃退する為,銃を構える母エブリン・・・
本作のテーマは
『極限状態が生む”家族愛と成長譚”』
興味が出た方は是非劇場でご覧下さい。
設定上,家で観るより劇場で観る事をオススメします!
続編も非常に楽しみ!!!
それでは。
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