そこでクーパーは特異点で得たデータを腕時計によってマーフに伝えマーフはそのデータを研究する事で”重力の謎”を解き明かし、その後、人類は重力を自在にコントロール出来るようになり巨大なスペースコロニーを作って宇宙に移民したというラストになる。
壮大な宇宙空間を舞台にして最新の科学データを駆使しながら
それでも最後に人類を救うのは”愛の力だ”という結論!
ラストシーンで
アメリアが”エドマンズの星”で佇んでいる描写も同様。
エドマンズの星に行く事を希望するアメリアに対して「君を科学的な根拠が無い」と一蹴したクーパーだが実はその星には酸素があり人類の居住に適していた事が判明する。
「科学よりも”愛”を信じたアメリアの方が正しかった」と。
そんなアメリアを助ける為にたった一人で宇宙へ飛び立つクーパーは”人類を救う”という使命より”自分の娘(家族)を守りたい”という非常に個人的な動機で参加している。
年老いた我が娘と再会出来た時点で彼の願いは達成された筈。
にも関わらず何故再び宇宙を目指したのか?
この映画は近未来を描いているが
スマートフォンを操作している人の姿が全く映らない。
(パソコンは映るが)
その理由は監督が大の”スマホ嫌い”だから。
映画公開前にインタビューでも周囲の状況に目もくれずスマホの小さな画面に集中している若者を見て「かつて科学は宇宙を見上げていたのに今はみんな下を向いてスマホをいじっている」と嘆いていたらしい。
前作『インセプション』では人間の(夢の中という)
内側へと向かう物語を描いた監督。
今作『インターステラー』では宇宙という外へと飛び出そうとする
「スマホばっかり弄らないで、もっと広い世界へ目を向けろよ!」と。
これを表したのがラストのクーパーの姿。
「必ず生きて帰る」という娘との約束を果たしたクーパーには
もう危険な旅に出る理由も必要も無い。
それでも彼は再び宇宙へと飛び出し遥かなる世界を目指す。
宇宙にはもっと面白い場所がある。
誰も見た事がない未知の世界がある。
その心を忘れるな、と。
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この
”如何にリアルに””如何に娯楽映画に”
を徹しようとする監督の姿勢や趣向が大好きですね。
劇中で何度も引用されるディラン・トマスの詩も印象的。
「穏やかな夜に身を任せるな。老いても怒りを燃やせ。終わりゆく日に怒れ。怒れ。消えゆく光に。」というこの詩は死の抵抗を示す老人の気持ちが描かれており劇中でも「滅びゆく地球と運命を共にする事を良しとせず最後まで運命に抗おうとする姿」を描いている。
本作は『2001年宇宙の旅』を強く意識したと監督も話していたが、『2001年宇宙の旅』を観た人ならクーパーが事象の地平線をくぐり抜けて”巨大書庫”に辿り着きシーンは『2001年宇宙の旅』でボーマンがスターゲイトをくぐり抜けて”白い部屋”に辿り着くシチュエーションと同じ。
しかしそのシーンが意味するものは全く違う。
『2001年宇宙の旅』は”人類より遥かに高度な知的生命体が地球人に働きかけ次のステージへと導く”という話だが
『インターステラー』は”主人公達を助けようとしている者は遥か未来の○○だった”という話。
今作を解りやすく図式したのがコチラ。
観た人から見ると非常に解りやすい。
観てない人から見ると全く解らない。
(当然ですね・・・)
次の映画ネタは当然
ダンケルク!!!
それでは。
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